意識改革、受注面、施工管理面、業績管理面、組織体制、不採算部門などあらゆる分野で改善を実施し黒字体質へ転換
■年 商 50億円
■業 態 建設会社 土木:建築(6:4) 官庁:民間(6:4)
■収 益 4期連続経常赤字
相談時の状況
経営環境の変化に充分に対応できておらず、4期連続営業赤字を計上。主な課題・問題点は下記のとおりでした。
- 業績悪化の要因を外部環境の悪化に転嫁し、内部環境の改善には消極的
- 責任と権限があいまいで部門長の目標数値に対する責任感が希薄
- 官庁工事の受注戦略として総合評価対策に遅れ
- 不採算部門が全体の収益の重荷になっている
- 採算を軽視し、売上重視の受注
実施施策の概要
主に改善・改革事項として行ったものは下記のとおりです。
- 役員・従業員の意識改革
- 部門別目標粗利益の明確化し、各部門長の責任と権限を明確化
- 官庁工事の総合評価対策として技術点アップのための受注戦略策定
- 住宅事業や生コンプラント事業など不採算部門の撤退を実施
- 売上高から粗利益重視へ、粗利率から粗利額重視へ
担当者からのコメント
規模が大きくなればなるほど、一つの改善点で業績が劇的に改善することはなかなかないです。この会社も地域のトップクラスの建設会社で従業員も100人程度の会社でした。従業員の意識改革から営業面、施工面、業績管理面、組織体制、不採算部門の撤退など様々な分野の改善・改革を進めることで赤字体質から黒字体質への転換に繋がりました。